助け合って生きる体制作り。500万人・ワーク・オアシス・ビジョン
JUGEMテーマ:恋愛/結婚

日本メンタルサービス研究所 メンタルビジネスへのご招待(インタビュー)
2010年 04月 3日掲載 全4回の第四回目

「先生ご自身は、どのようにご自分を癒していらっしゃいますか?」

色々とありますね。私が疲れた顔をしてたら、「私のせいで、先生が疲れてるんじゃないですか?」っておっしゃる方がおられますから、元気すぎる顔もいけませんけれど、普通以上の顔ができるように、色々と気をつけています。

食べ物は、できるだけ自然食にするようにしていますし、パンも天然酵母のパンにするとか、気をつけています。後は、できるだけ温泉に入るようにさせていただきます。

なぜ、岡山の大自然を拠点にしているか。一番は、やはり自然の癒しがありますよね。泊まりに来られた方々は、「ここで寝泊りすると、安心・リラックス。スーっとします」とおっしゃいます。私も引越しして、何かスカーっとするなと感じました。

竹林があり、雑木林があり、田畑があるのですが、我が家は農薬を使っていない有機無農薬なので、自然の浄化、自然のマイナスイオン効果を感じますね。

他には、自力整体をしています。自分でする整体です。身体を揉みほぐす、別名、ツボマッサージですね。朝晩、揉みほぐして、気の流れ、血流、リンパの流れを良くしています。そのお陰か、私は人間が軽いのかもしれないけれど、見た目はちょっと若く見られますよね。


「20歳位、お若く見えますね?」

割と、そう言われる事が多いんです。血流、リンパ、気の流れが良くなれば、心と体と脳は活性化しますよね。

後は、適度な運動。農作業したり、引きこもりの子と一緒にサッカーしたりもします。身体を動かして、心も、身体も、脳も、活性化できるようにメンテナンスしています。


「心のメンテナンスは、いかがですか?」

心はね、毎日お祈りさせていただいています。私はクリスチャンなんです。


「それが、心の浄化に?」

そうですね。いつも半分以上の方は、死にたい、消えたいという状況の方々ですから、また、半分以上の方が、殺したい人が1人以上いらっしゃる方々ですので、気になる方ばかりですよね。「お一人お一人のこと、守り、癒してください」って、朝晩、心を深くこめて、お祈りさせていただいています。


「先生の活動のバックボーンには、宗教的なものがおありですか?」

そうですね。それが、一番の心の支えです。それがなかったら、「人間の限界を知っていますから、今日から止めさせていただきたい」と、多分なると思いますね。

その支えなくしては、人間の限界はすぐ来ますからね。安心、安全、リラックスできる本当に完全な方が上にいらっしゃるので、だから安心して「絶対大丈夫ですよ」と言えます。


「先生の今後の展望は?」

500万人・ワーク・オアシス・ビジョンで、今、悩んで、苦しんでおられる方々も心癒されて、ある人は、カウンセラーやサイコセラピストになっていただきたい。

その方々が、一番苦しんでおられる方々のことをよく分かる訳ですから、良い連鎖で、カウンセラー、サイコセラピストを養成させていただきたいという希望があります。

また、元気になって、経済的にも精神的にも自立していく場を、全国にどんどん広げていきたい。あと54年かけてそれをさせていただいて、110歳まではとりあえず現役をさせていただいて、それから後は自由に、自然農法で自給自足をさせていただきたいなと思います。

食の安全を目指した、グループ作りもさせていただきたい。これから、日本全国で人口減少していきますから、空き家がどんどんできる。そういう空き家を寄付していただいたり、タダで貸していただいたりして、自立していく体制作りを広めていきたいなと思っています。


「グループホームのような?」

そうですね。昔の長屋みたいなものがたくさんできるとすごく良いだろうな。自分ができることを通して、助け合って生きていく。夢ですね。どんな状況でも、安心・安全・リラックスして生きられる体制作りをしていきたい。それが一番強い生き方だと思うんです。

「今までで、先生が一番嬉しかったことはどんなことでしょうか?」

嬉しいことが毎日なんですけれども、感謝のことって言いますかね。一番嬉しいことは、絶望状態にある人が、その人自身が希望を見出して歩み始められた姿を、見させていただいた時ですかね。

ある人は、精神的な圧迫感の中で、気管が絞まって息ができなくて、薬を飲んでも広がらなくて、もう死にそうだっていう方で、その恐怖心や苦しみをしっかり聞かせていただいた途端に、薬を飲まなくても普通通りに息ができるようになったのです。

また、死ぬしかないと思った人が、自分にも自分に合った生き方ができるっていう確信を持たれた瞬間、希望を見出された瞬間が、一番嬉しく、感謝に満ちる時ですね。


「今までで、一番お辛かったことは?」

一番は、やはり解離状態。自分を見失って、人格が変わっていってしまう。表情が変わってしまいます。ご本人も、周りの人も、どうしようもない状態に豹変されてしまう。それが一番辛かった状況で、そこでは何もできない瞬間が出てきますから。

自分を取り戻すまでの時間が、一番辛く、大変な状況ですね。その時には、手を握って落ち着くまで、30分あるいは1時間位、待たせていただく必要性があります。

大きな声で罵倒されたり、興奮された状況になってきますので、その時、待たせていただくことが、一番大切かな。その人自身の気持ち、感情のことを思うと、辛くなります。

それも、無意識で試されているんですよ。そういう時に家族は、叱ったり、殴ったりして対応しがちですけれども、そうしないで、大切な人として一緒にじっとその時を共有させていただく。

そうすることで、そこに信用、信頼感が増していって、ちゃんと会話できるようになっていくんですね。そこは本当に覚悟が要りますよ。その時間には、色々と危険なことが起きてきますから。


「先生の強みは何でしょうか?」

私は借金ばかり作っていた父親のことを恨んでいましたけれども、亡くなって5年経った時に凄く感謝したんです。何故なら父親のお陰で私は経済観念を早くから実社会で学べた。それから、新商品をメーカーさんに色々提案をしたりして、枠に囚われないことを学んだ。

心理療法も色々あるのですけれども、例えば、内観療法にしても森田療法にしても、素晴らしい療法ですが、そのままでは合わない人もいるんです。マニュアル的なものから外れて、ちょっとアレンジしたら内観療法も森田療法もその人に合った方法で生きて来る訳です。私の場合はそういう風にやって来ました。

枠にはまらない様に、色々なことを学ばせていただいて、カウンセラーなりの発想じゃなくて、経営コンサルタントの資格も取らせていただいているので、経営という面も凄くシビアです。小学生で色々な試練を体験させていただいて、いい加減な父親も良いもんだなって(笑)。

「500万人・ワーク・オアシス・ビジョン」も私が決めつけるんじゃなくて、「どうしたいですか」って相談して1人1人のペース・発想で進めていく。こうしなさい、ああしなさいじゃなくてね。そうすれば必ず自立していただけますので。

とにかく私の場合は体験学習が多くて幅が広いですから、小学一年生から働かせていただいたというのが、普通のカウンセラーと全く違うかなと思います。失敗もそれだけ多くしているから、少々の「のるか、そるか」には慣れているというか、オドオドする必要性がないんです。

大変なお話でも、私が余裕を持って安心・リラックスして聴かせていただいているから、どうしたら一緒に希望を見出して行けるか、そちらに意識が行くのです。体験が少ない人だったら、「どうしよう、こんな相談」ってなりますけどね。

自殺の相談でも、大丈夫だっていう体験を沢山させていただいたので、「この人も助かりたいから来ていらっしゃるんだ」と落ち着いて聴いて、この人に合った方法はどういうものなのかを見出しさえすれば大丈夫だと思えるのです。


「先生のミッションは何ですか?」

安心・安全・リラックス感のある社会作り、世界作りですよね。安心・安全・リラックス感を社会全体、地球全体に、広げていくことです。


「今、悩みを抱えていらっしゃる方への、メッセージをお願いします」

悩み、苦しみが今、おありの方は、しっかり気持ち、感情を話して聴いてもらえる方を探していただきたい。また、そういう人のお話をしっかり聞いてさしあげる人が、たくさん増えていただきたいなという風に思うんです。

話の途中で割り込まないで最後まで、ちゃんと聴いてもらったら、心が、安心・安全・リラックスして心の自然治癒力が向上し、状況判断力が高まります。

ただ、目に見える耳で聴くのではなくて、「心の耳」で心の奥底の本当の気持ち、感情を聴いてもらう必要性があると思います。その心の声の中に、その人に合った歩み方の可能性と希望が必ず見つかります。


<編集後記>

本城稔先生には、東京でのワークショップ後の岡山行き最終便までの、
お忙しい時間を頂戴してお話を伺いました。

暖かく穏やかな先生のお声は、聞いているだけで癒される
優しい響きに満ち、まさに「安心・安全・リラックス」を
たっぷりと体感させていただきました。

「クライアントの方が先生」
「大切な人として仕えさせていただく」
「今度は社会にお返しをさせていただきたい」

ひたすら謙虚でありながら、現場主義とおっしゃる先生の
強い自信と覚悟を学ばせていただいたように感じました。

| 心の仕事の心意気 | 07:07 | - | - | pookmark |
深い自己理解で、成婚率が上がり、人生全体も活性化する
JUGEMテーマ:恋愛/結婚

日本メンタルサービス研究所 メンタルビジネスへのご招待(インタビュー)
2010年 03月 27日掲載 全4回の第三回目

「他に、先生が今、力を入れていらっしゃる活動というのは?」

少子高齢化、人口減少社会ですよね。今現在、4人に1人は一生独身になられる社会に確定と言ってもいいかなと思う状態です。このまま放っておきますと、3人に1人は一生独身で人生を終えられる日本社会になっていくんだろうと思います。

そういった意味では、多くの方々に結婚していただいて、子どもをもうけていただきたいと言いますか、そうでないと、人口の年齢構成比が、ピラミッド型から逆ピラミッド型になって行っているんですよね。

これは、税収が少なくなり、支出する人がものすごく多くなるという事です。簡単に言えば、収入1万円で、2万円の支出をずっとやっているという構図ですよね。だからせめて、2万円収入で2万円支出するという状況に変える必要性があります。

一生独身という方が増えている理由の1つとして、多くの場合は、独身の女性から見て、結婚対象に思える男性が少なくなってきているのかな、という風に思っています。

男性が魅力を高めて、女性から見て結婚の対象にしてみたいと思えるような男性の教育ですね。気が利く男性になる、そういう教育をしていくと、引きこもりも一緒なんですけれど、結婚できるだけじゃなくて、結婚後の生活も、子育ても幸せになる。

その三つの学びをしていただくワークショップを、東京で毎月させていただいているんです。また、県や市町村からのご依頼で、婚活の教育で、全国お伺いさせていただいています。

その分野は、NHKの「難問解決!ご近所の底力」という番組のプロデューサーが、全国の都道府県で一番実績を上げている先生を探したら、私が日本一の実績作っているってことで、全国放送のテレビ出演依頼があったのです。フジテレビ、テレビ朝日でも全国放送していただきました。

ファッションから精神的な成長まで、トータルな教育をしていて、実績を上げているのは、私だということで、テレビ出演させていただいたのです。今でも実績はダントツ1番だと言われています。


「実績とは、結婚に至る成婚率ですか?」

そうです。ですから、特に男性の方々で、いくらお見合いしても、イベントパーティーや合コンでも、女性から見て魅力を感じてもらえない、持ち味を十分活かしてない、そういう方に活かすコツを身につけていただくのです。

活かすコツを身につけていなくて、ずっと損をしてこられた男性の方々に、継続して学んでいただいて、女性からなかなか好感を持っていただけなかった悩みが、モテる悩みに変わっていくという、結婚していただく実績がダントツ1番というワークショップです。

ノウハウを教える先生はたくさんいらっしゃるんですが、基本的には頭の勉強だから、効果性は1%から3%位だと思うんです。私の場合は、効果性60%以上を目指していますから、20倍以上ですね。


「それは、どんな違いがあるのでしょうか?」

学びの幅が広いのと深いんです。多くの先生方は、カンフル剤的な「こうしたら、いいですよ」的なことをおっしゃいます。実は、そんなことは言われなくても知っていて、でも、それができないから現実にチャンスが掴めないっていうことだと思います。

私の場合は「なぜ?」という風に、今の自分自身がどういう状況で成長してきたのか、どういう人なのか、まず自分を知る、自己理解を深めるところから入ります。ですから、本の中にもありますけれど、成育史の作成からしていただくんです。

自分をよく知るほどに、比例して他の人の違いを理解することができますよね。相手の立場で考える、精神的な大人性が育ってくると、気が利いた人になるんです。

心配り・気配りができるような人として成長していけば、女性も一緒にいて、安心・安全・リラックス感を感じるから、また会ってみようと思えるけれども、それが無ければ、また会いたいとは思えませんよね。

表面的な女性にモテるコミュニケーションを学ぶのではなく、自己理解のところからしっかり育てていくので実効性が高いのです。結果的に、コミュニケーションの表現力が変わってくるし、対応能力が変わってきますね。

また、最初は見た感じが一番重要視されますから、ファッション感覚など、目に見える部分も最終的に磨きをかけますけれども、普通の講座は、こんな洋服だとか、見た目からの学びが多いですよね。

でも、それは一番最後の学びなんです。目に見えないところの学びから、最終的に、目に見える学びに進みます。

そうなりましたら、仕事上でも、仕事ができる人になるんです。目も「どよ〜ん」としていた人が、シャキっとなってきますから、仕事も上手くいく。また、出会いも生まれてくるということで、その人の人生全体が活性化されていくんですね。


「対象は主に、男性ですか?」

多くの場合、市町村や県からのご依頼は男性対象、東京では男女対象です。多くの方に知っていただいて、得して、いい人生を掴んでいただきたいと思いますので、参加していただくといいと思います。

「心の仕事に就きたい方に、メッセージをお願いします」

まず、自分をよく知ることだと思いますね。やはり、常に自己を見つめ、自分を振り返り、1つ1つの出来事を通して、学びを深め続けていただきたいなと思います。一生勉強だと思います。

また、ご自身が相手の方を何とかしてあげよう、ということだけが先行しないように、相手の方に仕えさせていただく。別の言葉で言えば、お一人お一人を大切な方として接する気持ちを、忘れないように、自己成長を続けていただきたいなという風に思いますね。


「先生が心のお仕事をされている上で、一番大切になさっていることは何でしょうか?」

その人が、一番話したい、聞いて欲しいことを、話していただけるように接することができるかどうかということだと思います。本当に話したい、聞いてもらいたいことは、最後の方に言われることが多いんです。

「さあ、4時間経ちました。食事の時間ですね」となった時に、それまで色々と話して、「こういうことなんです」というそれも、聞いてもらいたい事だけれど、まだ浅い領域なんですね。

深い所は、そこまでで試されて、「この人にこの事を言っても、ちゃんと受け止められる力があるのか」と見極めて、判断される訳ですよ。それを話されないで帰ってしまわれるか、話していただけるか、ここがすごく重要です。

カウンセラーなりサイコセラピストが、どれだけ本当に心の広さ・深さを持ち、思い込みや決め付けをしない人なのか、そこが育っている人なのかどうなのか。そこを育てていかないと、本当に役に立つサイコセラピストには、なかなかなれないのではないかと思うんです。

一旦終わって、「実は今日、一番聞いてもらいたいことはこの事なんです」という風に、再スタートするっていうケースがたくさんある訳です。それはもうカウンセリングの現場で何度も体験させていただいています。

一番話したいことを話しても良いと思っていただける成長を、私たちはさせていただく必要があるんだと思います。そのためには、やはり、自己を知ることを深めていただくことと、本当にその人のことをその人の立場で思って、一緒にどれだけ共感、共鳴、同感して、苦しめるかだと思いますね。

海で言えば、その人が沈んでいる所まで、沈むことができるかどうかですね。命懸けになると思います。

本気でやり始めたら、カウンセリングも、ある人は毎回10時間以上ということもあります。24時間カウンセリングっていうのもありました。お互いに、精神的にも体力的にも集中力も、全て出し切るっていう状況です。


「食事も取らずにですか?」

そうですね。予定が何とかやりくりできるのであれば、次の方にちょっと待っていただくように連絡したりして、こちらからは途中でカウンセリングを切らないで最善を尽くします。

24時間対応させていただいた方が「先生は自分の方からは切りませんよね。最後まで聞き切ってくださいますよね」とおっしゃいました。この方は、リストカットがひどく、様々なことを通して、何度も自殺へと、そして何度も救急車で病院へ運ばれた人です。

そういうご相談の方がたくさん見えられる訳です。精神病院もありとあらゆるところを全部行っておられる。そういう方には、命懸けで、命捨てるつもりで、ご相談を受けさせていただく覚悟はしています。そういう覚悟で、毎回させていただいているのが現実ですね。

リストカットも、色々な意味合いがあるんだろうと思います。血を見て、「あ、自分は生きているんだな、存在しているんだな」という確認と、自分には人間として価値がないということで傷めるなどの思いで、リストカットを繰り返しせざるを得ないでおられるのです。

その方のお母さんまでも一緒に死のうと思わざるを得なかったのは、まともに相談に乗ってもらえる人が、病院に行っても誰もいなかった、ということです。どんどん追い詰められていって、もう悪くなるだけだから、楽になるには死ぬしかない、と。

私はもう覚悟決めていますから「逃げも隠れもしません。死ぬ時は私も一緒に死なせていただきます。でも、私は希望を持っていますから死にませんよ。だから、死なないで、希望を一緒に見出しましょう」って、とことんお聞きしたのです。


「終わりはクライアントさんが決めるのですね?」

そのケースは、20代の娘さんとお母さんで、この娘さんが、今日話したい、聞いてもらいたい事を、大体準備して来られていますから、それが全部終わった段階で、終わりなんです。それが完了しないと、終わらない。

どうしても動かせない予定が入っている時は別ですが、それ以外は「今日聞いてもらいたいことは全て話しました」と言われて、初めて終わるのです。

私に主導権は無いんです。クライアントの方が決められる。だからもう本当に、体力的にも、精神的にも気力的にも覚悟しておかないと、「もう、そろそろ」っていうのは私にはないですから、どの人にも余裕を持って、予定は組ませていただいています。

 (次回につづく・・)


| 心の仕事の心意気 | 07:07 | - | - | pookmark |
引きこもりからの回復に大切なのは、親が「任せる」「聞き切る」こと
JUGEMテーマ:健康
JUGEMテーマ:恋愛/結婚


日本メンタルサービス研究所 メンタルビジネスへのご招待(インタビュー)
2010年 03月 20日掲載 全4回の第二回目

「治りたいとおっしゃりながら、心のどこかでは治りたくないと思っていらっしゃる、そんな方はいらっしゃいませんか?」

いらっしゃいますね。だから、ある程度落ち着いてこられたら、フィフティーフィフティーなんですよ。このままの方がある面では病理役得みたいなところもあるし、でも、このままではいやだな、自立したいな、と揺れ動いて。この瞬間、揺れ動くんです。

そこで、「では、人生最後の時に望んでいる状況はどういう状況でしょうか」って、人生全体を視野に入れて考えていただくんです。自分の人生と向き合っていただくと、「やっぱり自分らしく自立して生きたい」っていう風に、皆さんおっしゃるんですよね。

ご本人の主体性、自主性、自発性を尊重して、カウンセラーなりセラピストが、「あなたはこうした方がいいんじゃない」という風に言うことはせず、強制でなく、ご本人に決めていただく。

だから、沈黙の時が多いんです。考えていただくことが多いんですね。その時に、カウンセラーなり、セラピストもリラックスして、沈黙に任せていられるか、そこがとても大事です。

カウンセラーなりサイコセラピストが、どれだけ安心・安全・リラックス感を持って、ご相談を受けさせていただけるのか。まず、カウンセラーなりサイコセラピストのキャパシティの問題があるのかなと思うんですよね。


「先生はそのキャパシティをどうやって高めて来られたのですか?」

それはね、クライアントの方が先生だと思っているんです。カウンセラーなりサイコセラピストが、生徒なんです。なぜかと言うと、苦しみ、悩んで来られた方は、深く考え、捉えて歩んで来ておられますよね。

カウンセラーなりサイコセラピストは、やはりまだ、そこまで行っていないことが多いんではないかな、という気がします。自分以外の人は、全ての人が先生ということを忘れないで、カウンセリングをさせていただくことが、とても大切だと思いますね。

だから、カウンセラーが上でクライアントが下っていう捉え方をしたら、これは間違った捉え方です。それはもう、逆なんですね。あえて言うならば、クライアントの方が上で、カウンセラー、サイコセラピストが仕える者になる必要性があるんじゃないかと、私は思いますね。

ただ、大切な人として仕えさせていただく、このことが、とても大切じゃないかなと思います。


「引きこもりの方の支援活動もされていますが、きっかけがおありだったのですか?」

きっかけは、引きこもりの会の全国組織が色々ありますよね。ちょうど息子さんのことで相談に来られた方が、その会に入っておられまして、私のような者がその会に行ってお話させていただくと、皆さんにとても役に立つだろうと言われたのです。

相談に来られた方はもちろん問題解決できたんです。それで、その会に紹介を受けてお邪魔したら、皆さんがどんどんご相談に来られるようになったのです。それからのご縁で、引きこもりの全国大会とか、色々な会に参加させていただくようになったのです。


「親御さんに対して、カウンセリングをなさるのですか?」

そうですね。7〜8割はそうです。親は悪気は無いんですけれども、やはり、子どもの問題は、多くは親の影響で、それで子どもが問題を抱えてしまっているということが多いんではないかと思います。

親の対応、表現を変えることによって、必ず、子どもは安心・安全・リラックス感を持って癒されていくんです。まず、親が幸せ・リラックス感を持てるような学びをしていただくことが、第一です。

その影響で、自動的に子どもも癒されていく、そういうプロセスが多いものですから、毎週親の勉強会を中心にさせていただいています。


「引きこもりの方が元気になるために、大切なポイントはありますか?」

多くの場合、親が先走って、口出ししているのです。親としては心配だからということだと思うんですが、第1番目に大切なことは、任せるということです。心配ですけれども、失敗しようがなんだろうが、そのことを通して学んでいくような、任せ方が大切ですね。

後は、やはりしっかり子どもさんの話を聞いてあげて、それも、途中で割り込まないで、しっかり聞き切っていただくということです。

そして、3番目に必要なのは、親子といえども価値観・感覚が違うということの理解を深めていただきたい。

4番目に心のこもった挨拶をしていただきたいということになりますね。「おはよう」とか、出掛ける時には黙って出掛けないで「ちょっと出掛けて来ます」とか、帰って来たら「ただいま」というような、存在を認める挨拶を自然にしていただく必要性があります。

5番目が、子どもを認める、褒める、感謝する言葉をお伝えしていただきたいなと思います。この5つを実行していただくと、必ず、子どもさんは自分らしく自分を取り戻していかれるようになられます。


「回復なさるのに、時間がかかる方もいらっしゃいますか?」

ケースによりけりだと思うんですけれど、本気で親が、親自身が安心・リラックスできるように取り組んだり、学ばれると、大体、1年から2年くらいで、一つの変化は起きます。中途半端だとそれ以上の時間が掛かると思います。

まず、多くの場合、親が鍵を握ると思いますね。言葉の表現も、否定的な言葉じゃなくて、肯定的かニュートラルな表現が大事ですね。そして、感謝する言葉や、認める、褒める言葉ですね。

「ご自身のことでないだけに、親御さんはよりお辛いかと思うのですが?」

お父さんお母さんは、やはり一般的な常識って言いますか、基準値で考えておられますので、引きこもっている状況では減点主義になります。

とりあえず、世間の一般常識はちょっと横に置いていただいて、今の子どもさんの基準値まで降りていただいて、加点主義で捉えていただくことが、最も大切だと思います。それでないと、親も安心・安全・リラックス感を増していくことは難しいですよね。

お父さんお母さんのお話を充分お聞きして、どう子どもさんを捉えたらいいのか、接していったらいいのか、その子どもさんおひとりおひとり毎に違いがありますから、そのご家庭に合った接し方・考え方を共に見出して、少しずつ成長していくような、そういう学び方をしていただいています。


「親子で、共に成長していただく?」

そうです。初期段階は親だけで、ある程度進んだら、子どもと親、別途だったり、そのうち親子一緒だったリ、別々だったり。状況、内容に応じて、上手く対応していきます。

とにかく、こころの栄養、エネルギーを充足する。充足できればできるほど、安心・安全・リラックス感が増して、また冷静に考えられる力も湧いてくる。比例して、自然治癒力も増して、癒されていくっていう、そういう流れになって行きます。


「それを、先生は『絶対大丈夫』と、後押しをなさる?」

その人に合ったプロセスが必ずあると、固く信じていますから。確信を持っているというか、諦めなければ必ずそれは見つかると私は思っています。


「500万人・ワーク・オアシス・ビジョンについて教えていただけますか?」

30年位前からカウンセリングをさせていただいているのですが、多くの方々は、仕事ができない状況で、経済的にも困っておられる方々がほとんどです。心の病気があると、通常の職場ではなかなかその人に合ったペースで働けませんよね。

それで、その方々のペースで働けるような、そういう職場作りが必要だなと、ずっと感じていたのです。

今、日本で、引きこもりの人が163万人位いらっしゃるんじゃないかと言われています。心の病気の方々は、350万人位か、それ以上かという風に言われています。500万人以上の方々にとって、その方々のペースで働ける職場が必要なのです。


「それで500万人なのですね?」

そうです。収入は少なくても、支出も質素なスローライフをしていただいて、自立していかれる、そういう体制作りをとりあえず、500万人分でも足りないかもしれないけれども、作りたいと思ったのです。

心の病気の方々だけでなくて、高齢者の方も含めて、その人のできることで協力し合っていけるような形で。例えば、引きこもっている方でインターネットが上手い方もいますから、すべての業種をラインナップして、得意分野で助け合って、500万人位が生活ができる体制作りをする必要性があると思うのです。

農林水産省の地域活性化の講師もさせていただいたりして、ユニークな農業経営をしていらっしゃる方も全国でたくさん知っていますので、いろんなジャンルのことをネットワークで進めていきたいのです。

7歳から働いて、ビジネス社会の厳しさの中で色々なことを早くからさせていただいて、幅広いジャンルに対応できる力を身につけさせていただいた。それを活かさないともったいないなと思ったのです。

できる力やノウハウを身につけさせていただくチャンスがあったので、それを今度は、お返しをさせていただきたい。私も多くの方々から、借金地獄から助けていただきましたからね。していただいた立場から、今度は自分がさせていただきたいなと。


「それは先生の岡山の1万坪の敷地の中で、もう始まっているということですか?」

ビジネスとしてはまだですが、治療という形で、畑はありますから、来られている方々が自由に自分の食べたい物を作っておられたり、部分的には始まっています。また、他の岡山のグループで農産物を生産・販売しています。小さなスケールですけれど、少しずつ始まっているんです。

企業とのタイアップも今後は考えているので、私も経営コンサルタントの社団法人に所属していますから、経営コンサルタントの先生方との情報交換をしたり、農林水産省関連のこともしていますから、体制作りはどんどん拡がっているんです。

500万人分ということは、全国の市町村に1箇所以上は必要な規模だということです。どんどん拡げていきたいですね。

 (次回につづく・・)

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